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農薬、化学肥料の功罪


イネの生長に欠かせないチッソ、リン酸、カリ。
追肥として散布しました。
これで数日後にはイネがよく生長するようになります。

それとともにタニシの駆除剤も散布しました。
小さなイネはタニシの害が最も受けやすいのです。

実際、先に田植えしたところではタニシによってイネがない場所さえもあります。

なんとかしなければいけません。

農薬や化学肥料を使っているととても便利なのです。
効きが速いので対処という形で使えます。
それほど準備期間を置かなくてもなんとか害虫駆除や生長の促進が目に見えてわかります。
それほど便利なものなのです。

ただ、今回使いながら感じたのは対処のみであるということでした。

有機肥料の場合、効果が出るのに年月がかかります。
しかし、化学肥料の場合、一週間あれば効果が目に見えます。

となると、土に手間をかけるのを怠ってしまいがちになります。
対処として植物の生長促進を行うので問題点が先延ばしにされてしまいます。

農薬も同じで原因をつぶすのではなく症状を直すものなので結局また起こります。

さらに、効果が即効出るので問題が出た時に対処としてすぐ使えます。
そして、効果が出るのです。

そうすると、考えることをしなくて済みます。
これは危険だと思いました。

これに慣れると考えない農業になってしまいます。

有機農業が難しいのはそのためだと思います。
効果が出ない期間が長く、さらに対処のみではやっていけないので根本的に治療していかなくてはならないからです。

有機農業ではなくとも根本的に良くしていき、健康な食料生産を行なっていかなくてはなりません。



これは農業に限らず、生活の面でも同じのはずです。

対処のみの投薬などでは結局どうしようもないのです。
その場しのぎです。
原因を見つけてそれを改善しなければいけません。

子どもに対しても同じのはずです。
原因を見つけてそれを改善すること。




今日も大地を耕しています。

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