Skip to main content

Posts

Showing posts from August, 2015

モミ乾燥中なのですが…弱った

現在モミの乾燥をしています。 昨日に脱穀を済ませました。 今期の日本米は非常に出来が悪かった…。 思った以上に収量が少なかったのです。 弱りました。 しかも、脱穀直前に大雨が降ってしまいました。 濡れ手に粟というくらいに穀物は濡れてしまうと引っ付いてしまうのです。 そして、濡れたままにしておくと発酵して発芽してしまいます。 本日はそれを防ぐために乾燥させます。 お天気を見ながらですが、なんとか保存できるくらいまでに乾燥させたいです。 今期の問題点として登熟が非常に悪かったことです。 前作に比べて籾が軽いのです。 さらに一穂粒数が50-70と少ないです。 肥料のタイミングと灌水のタイミングかもしれません。 これを分析して次作につなげればなりません。 … 落胆と商売としての問題で収穫の喜びがありません。 昔からいつも豊作で喜べるわけではないのでこれも長い目で見て一つなのかもしれませんが、落胆します。 だから、お祭りや祈祷、神さまへの感謝が文化に根付いているのだと改めて認識しました。 こういった事情ですので、今年の日本米販売は数量限定で行います。 また、最高の品質ではございませんのでご了承ください。 … 弱った… … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界、分野に生きている方々です↓↓

日本米の収穫中

晴れ間が続き、何とか収穫を始めることができました。 今回は日本米です。 田植え時の渇水、エンジンの故障、雑草の防除、スズメの襲来いろいろなことが今期も起こりました。 まだ、収穫までしかしていません。 あと、脱穀、乾燥、もみすり、精米、販売が残っています。 全部終えるまで全く予測ができないのがフィリピンだと思っています。 毎回、暗中模索で前途多難ですが、着実に前へ進んでいます。 … 今期は白米として1トンくらいを予想しています。 食べてみたい方はご連絡お願いします。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界に生きている方々↓↓

安定供給の次に価格

マニラへ来ました。お腹が空いたので、というよりビールが飲みたかったので、レストランへ来ました。サラダって結構高いのですね。 ロメインレタスとレタスが入っているのですが、きっとバギオから来たのかなと思いました。 ふと考えました。 長い雨の後、バギオでロメインレタスが暴騰しました。400ペソ。 マニラではいくらか分かりませんがそれ以上でしょう。 でもレストランは高騰できません。同じ価格。 しかし、損はしていないでしょう。 それを見越しての価格だと思いました。 … とすると、価格は二の次なのかもしれません。 安定的に出せれば、予定が立てられます。生産側も消費者側も。 一年安定は難しくても季節に応じた価格設定ができれば、生産側も消費者側も安定した商売に近づくと思います。 その切り口から販売できるのではないかと想いながらビールを飲んでいます。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界に生きている方々↓↓

フィリピンでの有機農業について

フィリピンは有機農産物が注目されています。 マニラを中心に富裕層が増え、食にお金を出せる人たちが増えてきました。人々は安全と健康を求めています。 確かにフィリピンの野菜は安全とは言えません。というか安心ではないようです。 フィリピンでは日本ほどに農薬は使っていません。量では少ないのです。 ただ、どんな農薬かと言われると答えられません。農業資材屋さんで売られているものです。 危険でも効くので使う農家もいます。しかもそういった効く農薬は安いのです。 暑いので虫もたくさん出ます。冬がないから年中繁殖します。 そんな環境で有機農家は労力を使ってがんばっています。私も見習わなければなりません。 ただ、大変なのです。 日本ほどに有機農業用の資材がないのに土は痩せています。 暑いので分解が速いわけです。 雑草はどんどん生えてくれます。虫といっしょで年中繁殖期です。 日本では開墾地を有機農業に使うといったことは聞いたことがありません(間違っていたらごめんなさい)。 昔からの農地を有機農業に使っているか慣行農法から有機農業に転換した土地がほとんどだと思います。 昔からの土地はきちんと管理されてきたので雑草が少ないです。 観光農業から転換した土地は土も肥えていますし、以前に除草剤で草を減らしています。さらに転換の過渡期に有機資材を投入しています。 それくらい有機農業には時間と手間がかかるわけです。 家庭菜園でできるから農業でもできるはずだと思わないで下さい。家庭菜園の手間を本気でやると人を雇いきれません。 … 有機農産物はそれだけ時間と手間がかかっています。 にも関わらず、フィリピンでは普通の農産物に比べて高くありません。平均2-3倍くらいです。 もっと高くてもいい気がします。 その間を減農薬減化学肥料栽培の安全な農産物で埋めていきたいわけです。 フィリピンではまだその部分がほとんどありません。 信頼の問題です。 減農薬減化学肥料というグレーゾーンはなかなか受け入れられないようです。 そこをなんとか切り開いていきたいと思っています。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界に生きている方々↓↓

家族を営んでいくことについて

現在、私は単身赴任で農業を営んでおります。 決め事として基本的に一週間に一回は家に帰るということにしています。 農業は毎日見ないといけない仕事ですが、私は家も見ないといけないので何とかできるようにしています。 家の近くで農業経営ができればもっと良いのですが…。 … そこで家族について考えています。 なんだか、大きい家族の方が何事に対しても良い気がしています。 自分たち、親、親戚みんなで助け合って生活していくことが家計が合理化できるのだと思います。 … 日本は高度経済成長後、核家族化が進みました。 若い人たちは都会へ働きに行き、親と子が離れていきました。 それが現在、社会福祉やいろいろな方面で問題が出てきています。 核家族化、小さな家族が果たして良かったのか。 疑問です。 その傾向がフィリピンにも出てくると思います。 … 大きい家族だと一人当たりの生活コストが小さくなります。 家賃、電気代などは確実に一人当たりが小さくなります。 食費に関しても小さくなります。 小さい家族が2つあると単純に2倍になる計算ですが、それらがまとまって1つになると2倍にはなりません。それより低くなります。 … さらに、助け合うことが広くなります。家事、外での仕事など多方面で協力して仕事ができる可能性があります。逆にばらばらの仕事をしていてもリスクに対応可能となります。 … まさに現在のフィリピンのようなスタイルです。 兄弟姉妹も助け合っています。 小さいときは弟、妹の面倒を見て、大きくなっても助け合っています。 … これからは、血のつながった家族だけではなく、同じ地域、同じ価値観の持った人たちの集まりのコミュニティという形でお互い助け合う社会を創っていかなくてはいけないと思います。 … 私は親許離れて生活をしています。 そう頻繁に会えるものではありません。 親も徐々に老いています。 もし私が老いて子たちが外へ行ってしまうと寂しいと感じるでしょう。孫の顔も見たいと思うでしょう。 たぶん、それをできることが幸せの一つになっていると思います。 そのことを私が親に対してどうすればできるのか。 身近な人たちを幸せにしたいです。 … ↓↓名も知らない多くの方々が同じ島で生きています。 

まったく我儘なものですが…

晴れが続くと雨がほしくなり、雨が続くと晴れがほしくなります。 収穫できそうな稲を前に長雨で心配です。 … 雨なのでどうしようもありません。 どうして晴れが続くと雨がほしくなり雨が続くと晴れがほしくなるのか。 もし、1日交替で晴れと雨があれば満足いくのか。 もし、思った通りに天気が変わってくれれば満足いくのか。 … もし、思い通りにお天気が動いてくれてもまた新しい願望が出てくるのでしょう。 まことに我儘なことですが毎度自分勝手に天気を左右したくなります。 どうしようもないことなのですが…。 … どうしようもないことづくめの仕事が農業だと思います。 できる限り管理できるようにするのですが、最後はお天道様と自然の下で動かされる仕事です。

あたかもそこにいるかのように…

神さまがいてるのだと思う。 私は神様が見えません。 abong -small house- という映画を見る機会がありました。 フィリピンの山岳民族の生活の話なのですが、この地方も日本と同じように自然にたくさんの神さまが住んでいるのです。 木を切るとき、お祈りしたり、山を通るとき挨拶したり。 … 昔の人たちは神さまが見えたのかもしれません。 行いがそんな風に見えます。 だから自然に対して謙虚に生活します。 … 私は神さまが見えません。けれどいる気がします。 お天気の神さまはいます。 有難いことにいつも助けてもらっています。 馬鹿なことに最近、おコメの収穫に感謝が小さくなっています。 商売として見ているのかもしれません。 最初の収穫は本当に嬉しくて有り難かったです。 慣れたのでしょうか。 忙しくなったのでしょうか。 そんな仕事なら方向が違っているのかもしれません。 経済活動と人間本来の暮らしを両方取ることは無理なのでしょうか。 それを創り上げる仕事ができるのか。 経済活動をしている人たちが犠牲になって理想の世界に支援して、そこの人たちは外のお金と技術の世界から取り残されているのかもしれません。 人生の豊かさとは何なのか。 まだまだ答えが出ていません。

フィリピン人の困らなささは見習うべき

フィリピンに住んでいていつも思うことは フィリピン人は困っていないのではないのか。 ということです。 日本人は困りすぎですが、フィリピンに住んでいて不便なことは多々あります。 数え切れないくらいに。 でもフィリピン人は楽しく生きています。 今農場がある町から大きな町へ行く一本道が先月の長雨で壊れてしまいました。 一応、一大事なのです。 だいぶ大回りしなければいけません。 … この間、いつ直るのかと思い、見てきました。 予想では、今年は無理だろう。 と思って、みんな困っているのになぁ。と思いながら、見に行きました。 … 結果から言うと、きっと誰も困っていないだろう。ということでした。 … 橋は壊れて、直す準備だけはしていました。 人が歩く堰の上の通りを使っていました。バイクも通れます。 ですので、ジプニーを降りて川を通って次のジプニーに乗り継いで行くという形です。 その、両ジプニーステーションにはお菓子を売ったり食事を出している人たちがわんさかいました。 みんな商売しています。 重い荷物を運ぶ人もいます。 それも商売です。 トライシクル、バイクにアタッチメントを付けてタクシー代わりに使っているのですが、それがたくさん待っていました。 それも商売です。 … 橋がなくなったことによって雇用が生まれるわけです。 橋が直るとこの人たちは職を失います。というか、普通に戻るわけですが。 … ひょっとしたら、彼らにとって橋が直らないほうが良い。と思っているかもしれません。 … 素晴らしい国ですね。

フィリピンのバス事情

フィリピンの国土は日本の0.8倍と少し小さいくらいなのです。 ただ、日本のように交通基盤がしっかりしていません。 電車はマニラだけ。 鉄道はマニラから南の方へ行く1本のみです。 その他は長距離バスを使うほかありません。 長距離バス会社はたくさんあります。北から南へほぼ網羅しています。 ですので、長距離移動はバスが基本です。 … なぜ、長距離移動に鉄道を使わないのか。 いろいろ説があるのですが、雨で線路が沈む。きちんと線路のメンテナンスなど管理できない。バス会社(オーナーは地域の有力者)がやりたくない(バス会社が儲からなくなるから)。 などなど。 … それでも、バスはよく出ています。 マニラから北へ250kmのところにバギオという町があるのですが、マニラ-バギオ間のバスは24時間毎日1時間2本は出ています。それが一つのバス会社で、です。 ただ、日本のように時刻通りとはいきません。 スタートは一応出発時刻が決まっています。その後は交通渋滞次第。 途中から乗る人たちはただ待つのみです。 待てば来る。というくらいです。 … バス会社の路線によっては違法運行の場合があります。 一般庶民はわからない情報です。 ですので、ばれると勝手にそのバス会社の路線は消えてしまいます。 待てど来ず。です。 … 先月に新しい路線ができました。 カバナトゥアン-バギオ 私にとって最高の路線なのです。 農場があるところを通る唯一の路線でした。 先日、家に帰りたかったのでそのバスを待っていました。 待てど来ず。です。 いつもなら1時間に1本は来るのですが、来ないのです。 その通りで仕事をしている人に聞いても まだ来ない。もうすぐ来るだろう。 です。 そもそもずっと見ているわけではないので、しかもそんなに気にしないので、 待てば来る。ということです。 でも来ません。1時間待っても来ないから私は不安になります。 なにせ"異常"なのですから。 夜になると町へ行くジプニーもなくなります。 バスはあきらめて、ジプニーで町に行き、バスに乗りました。 あとあと、噂によるとその路線は違法運行だったそうです。 … 以前はマニラ-バギオ間のバス会社がライセンスを取っていなかったこ