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Showing posts from October, 2015

お餅屋さん

先日、収穫したもち米を精米することができました。 栽培は二作目なのですが、実際食べてみるのは初めてです。 販売するためにやはり自分で食べておかないとおいしいことに説得力が出ません。 ということで、もち米といえばやっぱり餅です。 いつもおコメを買ってくださっている方から餅つき機を送っていただきました。 以前、フィリピンのもち米を使って餅を作ろうとしたのですが、ダメだったみたいです。 フィリピンにあるもち米は長粒種のもち米です。日本にあるもち米とはちょっと違うのかもしれません。 わたしのもち米は長粒のもち米ではなく、中粒なのか短粒なのか短く丸い品種です。友だちから種子を頂きました。 ただ、乾燥、もみすり等が完ぺきではないので割れ米が多いですが…。 … この餅つき機はおコメを蒸すところからできます。 おコメを洗って水に漬けてから機械にいれて蒸します。 そして搗(つ)いていきます。 子どものとき年末に祖母の家で親戚が集まって餅を作っていました。 その行事がなんだかフィリピンで復活できそうな予感です。 形は悪いのですが、餅ができました。 … フィリピンには緑豆というもやしの原料にもなる小さな豆があります。アズキと同じ属です。 フィリピンでは、稲作が終わった後、乾季に緑豆を植えます。 それを使ってあんこも作ってみました。 … もち米と緑豆、自分で生産した農産物を加工までやってみました。 生産していると販売するまで収入がないわけですが販売先を見つけるのにも苦労をします。 加工までしてマーケットを広げていきたいのです。 フィリピンは日本と同じおコメの文化です。 なんだか餅が良いおやつになるような気がします。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界、仕事に生きている方々↓↓

フィリピンはひょっとしたら世界の縮図なのかもしれない

フィリピンの物価水準 | BEYOND THE BORDER : フィリピンの物価水準についての記事を拝見しました。 わかりやすくて勉強になりました。 現地に住んでいても感じる事は物価が上がっていること。 輸入品は日本とほとんど同じ価格であること。 割に人件費が安いこと。 記事では、マニラの営業職は80,000ペソの収入があるそうです。 日本と比べて1/2-1/3くらいの価格(円換算)だそうです。 都会のことは知らないのですが、随分高給だと思いました。 その水準から考えると物価上昇は問題ないのかもしれません。 フィリピンはどこも同じなのではありません。 日本は先代が一億人総中流といって貧富の差があまりありません。 フィリピンは貧富の差が激しいのです。 私の住んでいるところでは、20,000ペソのお給料があれば良い部類だと感じます。 農村部では10,000ペソでも良い給料という感覚があります。 そこから考えると街で売っているものの価格は非常に高いわけです。 先の円換算で考えると日本にいて月に50,000円の収入で街で売っているものをどう思いますか? … 野菜など国内生産の商品は高くありません。買えるレベルです。 記事にもあるように人件費が安いわけです。 それは、農村部で低収入の人たちが生産しているからです。 それが、低価格を造っているわけです。 … 日本は生産効率が素晴らしく良いため物価に比べてコメや野菜など生鮮食品が安いです。 農家の方々の努力もあります。政府のインフラへの投資の結果もあります。 日本は特別に良い国なのです。 … 世界では大規模農業をしているところが世界の市場を造っています。 そこは機械化が進んでいるというのもありますが、低賃金で人を雇い、低価格を造っているということもあります。 そこで流通させて世界中に販売しているわけです。 生産者は自分で生産というよりも経営者として人を雇っています。 フィリピンもほぼ同じです。 … 街と田舎、貧富の差、社会の構造、なんだかフィリピンの大きい形が世界にもあるように感じています。 … その中でどう生きていくか。 どこに幸せを創っていくか。

2015年乾季作

台風が去って束の間、田植えを始めています。 台風が残した被害の爪痕は大きかったのですが、私の圃場は次に向けて始動しています。 この時期、人集めが大変なのです。 誰もが収穫、乾燥、稲作の仕事が重なって人で集めに苦労します。 フィリピンでの農業は天候に左右され周囲の仕事に左右され人の心に左右される危うい産業なのです。 だからこそ面白いというのもありますが・・。 私はまだ3年目ですが、同じような苦労をもっと長年している農家さんたちでもしています。 やはりここを抜け出さないことには次のステップがないようです。 どう乗り越えるか。 試行錯誤で進めなければなりません。 周りと違うことをするわけですから、周囲の反対や妨害がきっとあります。 そこをどうなんとかするか。 自分を信じないといけないですね。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界、仕事に生きている方々↓↓

不幸中の幸いという人間の考え方

台風が過ぎ去り晴れ間が見えてきました。 今回の台風も大きな爪痕を残していきました。 イネの収穫直前のところも多かったので 農家さんの気持ちが痛いほどよく分かります。 それでもまた作付しなければなりません。でないと生活できないからです。 … 私の圃場は育苗中です。 台風の雨でお陰さまでどんどん生長しています。 人さまは落ち込んでいる暇なんかないようです。 生きものはいつでも活気がありますね。 その元気を頂いてがんばっています。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界、仕事に生きている方々↓↓

不思議な国、フィリピン

台風が遠のき、天気も回復してきています。 しかし、河川の氾濫で浸水は続いています。 その一方で、私の圃場は田植えの準備が進んでいます。 台風があって、田植えが遅れるだろうと予測していました。 ですが、田植えの準備は進んでいます。 立ち直りが早いのかもしれません。 気づいたことは、台風後よりも収穫前の我慢の時期の方がフィリピン人の気持ちが落ちていることです。 日本ならば、台風後の大きな被害に直面した時の方が落ち込み度が大きいと思います。 ですが、ここでは逆のようです。台風の被害よりも収穫前の余裕のない状況の方が彼らにとって大変な状態のようです。 圃場へ向かう道路ですが、氾濫によって川のようになっています。 それでも彼らは遊んでいたり、楽しそうなわけです。 日本の感覚だと不思議としか言いようがありません。 たくましいわけです。 日本人がフィリピンから学ばなければならない事の一つです。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界、仕事に生きている方々↓↓

農業には自然という大きなリスクがあります。

ここ、ルソン島の真ん中は台風が過ぎ去りました。 まだ北ルソン島は台風の影響が大きいです。 被害が大きくならないことだけを祈っています。 北ルソンは山岳地域が主なので土砂崩れの危険性が大きいですが、ここは平地なので土砂崩れの心配はありません。 ただ、川の氾濫など洪水が起こります。 近くの圃場ですが、台風のあと完全に水につかってしまいます。 もし、収穫直前の圃場なら稲が完全に倒れ、収穫できないこともありえます。 そうすると、栽培にかけたコストが返ってこなくなることもあります。 日本なら次期作への貯蓄がありますし、JAなどに保険などかけられます。政府の補償もあるかもしれません。 そもそも、こんなことになるくらいにインフラが整っていないわけがありません。 気候も違いますし、インフラも違う、災害が起こる頻度も違います。 フィリピンではそういうわけにはいきません。頻繁に来る台風や災害もありますが、貯蓄がないのです。農家ではそこまで余裕がありません。一度収穫がなければ次に作付できない農家もいます。 しないわけにはいかないので借金をして作付するわけですが、借金返済のための作付になってしまいます。 自然という大きなリスクを抱えながら毎作行なっているわけです。 どうリスクを小さくして続けていけるか。一番重要なことなのです。 消費者には目に見えにくいリスクなのですが、そこがコストに入って持続可能な農業経営にしなければいけません。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界、仕事に生きている方々↓↓

Typhoon Lando

昨日から台風が接近、通過していきました。 今回の台風は非常に強く、遅い台風です。 まだ北ルソンの西側を北に向かって進んでいます。 予報とは違った進路を通りました。 予報では、ルソン島の東側もしくは真ん中を北へ抜ける予定だったのが南シナ海の方まで行き、北上しました。 周りの圃場は水の下。 道路にまで氾濫しています。 私の圃場は次季作の田植えに向けて準備中だったので被害はありませんでしたが、収穫間際の稲はすべてなぎ倒されてしまいました。 日本のように保険や補償、余裕のない中での農業生産事業。 一度被害にあうと次季作の資金がないという事態になってしまいます。 フィリピン農業は毎作綱渡りの農業生産なのです。

バギオであり得ないことが起きました

Last night I experienced unbelievable happen. I met my former bosses and went to restaurant for dinner by taxi. I was enjoying the dinner with them. I checked my cellphone, but none anywhere.. I thought I dropped somewhere.. Even I called my cellphone, no reaching to my cellphone.. I was thinking it will my expenses again and I need to change my number.. Finished dinner, I try to catch taxi for my bosses. I caught one taxi. Then the driver showed me something. I didn't understant the moment. It's my cellphone! He is one who send us to restaurant. I was excited. Unexpected is happened. I just told him thank you, thank you. I led my bosses ride the taxi. Then I left to my home. I realized I didn't get the driver contact nor his car number. I regretted to forget important thing. I called to my boss however they were already in hotel... It was happened in baguio... I want to find the very disciplined taxi driver... 昨晩、バギオで以前の上司と夕飯を食べました。 彼らがのホテルからレストランへタクシ

もち米の収穫をしました

もう先日の話なのですか、もち米の収穫をしました。 … 空が青くて、収穫した圃場は黄色。次作の苗は緑。日本ではなかなか見られない風景ですが、きれいです。 … 5反くらいの規模なのですが、思ったより収穫できて嬉しい気持ちになりました。 やはり期待した以上の収量がないと嬉しい気持ちにならないのかもしれません。 収量や脱穀してる人たちも嬉しそうなのです。 日本米を収穫していた時はそうでもなかったし、自分自身でも心に余裕がありませんでした。 今回は心に余裕があって気持ちの良い収穫ができました。 … この品種は知り合いから頂いたものですが短粒のもち米なのです。 フィリピンでは長粒のもち米の品種が一般的です。ただもちになるほどモチモチではないようです。 この品種はどうなのか、食べてみる予定です。 … 食べてみたい方、連絡下さい。

お天気にそっぽ向かれた今季作

農業は不確定な要素が他の産業よりもたくさんあり、しかも大きい産業です。 気候、土壌など、自然環境の要素が特に大きく変わります。 ですので、大昔から気候、お天気に関しては神頼み、祈祷、祭りなど特殊な行いがされてきています。 … 今季の私の作付は完全にお天気の神さまにそっぽを向かれたような印象があります。 日本米の田植えには渇水、収穫時には台風。 現地米にしても収穫後に大雨と台風で乾燥できません。 もち米も収穫直前に台風で倒伏。 天気に関してほとんどが裏目に出てしまいました。 改めてお天気には注意しないといけないと認識しました。 … 今日も大地を耕しています。 ↓↓同じ世界、仕事に生きている方々↓↓