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社会というものを考えてみた

仕事とは何なのか。
生きていくことはどういうことなのか。

一人では生きていけないということは周知の事実。
だから社会があって、皆で助け合って生きていくのだと思います。

今の日本はその点から見るとおかしいのではないかと思います。

働かなくても生きていけて
年金、税金、払わない方が良いような世論。
政治に関しては信用していなく、
我儘に生きているような気がします。

経済活動という名のもとにお金が中心にすべてが回っている気がします。
お金を稼ぐために仕事をしています。
未来を作るために仕事をしている人たちはどれくらいいるのでしょうか?
どうやって楽してお金を稼ぐか考えている人たちがいます。

社会として良いのかどうか疑問です。



私は自給自足をしたかったのです。
けれども、それは社会としてみると果たして良いことなのか。
助け合って生きていくことが前提ならばちょっとおかしいのかもしれません。

どれくらいの人たちを幸せにできるか。
それが仕事の大きさだと思います。
働いている人が家族を養える。ということのほかに、その仕事で創り上げたものをどれだけの人が享受して幸せになれるのか。



私はフィリピンで農業をしています。稲作をしています。
まだまだ小さいのですが、少しの人を支えています。
少しの方々の胃袋を支えています。
普通より少しおいしいものを販売しているので喜んでもらえているとは思います。

それでも、すべて私がお客さんに直接お渡ししているわけではありません。

知人が販売してくれたり、宣伝してくれたり、激励をくれたり。
レストランを通して食してもらっていますし、いろんな人たちに運んでもらっています。

たくさんの方々の支援をいただいて農業をしています。
そう考えると、お金というのはその仕事を数字として表したものなのかもしれません。それが社会の貢献度につながっているのかもしれません。

お金にはいろいろな顔があって、そういった分かりやすい面もありますが、現在の世界のような投資、投機で生む、虚の数字だけのお金もあります。

私は難しいことはわかりません。
けれどもそういった数字だけのお金というのは信用できません。
やはり、生産して仕事をしてそれの見返りとしてお金が回るということが基本だと考えています。

そんな社会を築きたいと願っていますが、まだまだ道のりは長いです。

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