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布教活動‐其の一-

今日和。

こちらは今雨季です。けれども、5月末から5日くらい晴れが続き、爽やかな日和・・・を通り過ぎて暑かったです。その代わり洗濯物が良く乾きました。

そんな中、6月3日にLa Trinidadの1部落でコンポスト作りのトレーニングを開きました。
地元にある資材を使って、できる限りお金を使わず、でも、炭と木酢は使います。いろいろな資材を用いたコンポスト作りを行ないました。
集まってきた人たちは約40人。


資材は、そこらにある草。マッシュルームの培地になったもの(マッシュルームコンポスト)、鶏糞、La Trinidad特製野菜くずコンポスト、それともみがらくん炭と木酢。

まず、草を切りました。フィリピンでは、昔から大きいナタを使って草を切っていたようです。今は、シュレッダー、機械を好みます。楽なので。

けれども、今回使用したのは、こちら。日本の伝統技術、押し切り。

押し切りの写真を持って鍛冶屋へ行き刃を作ってもらい、金属加工の工場へ行きほかの部分を作ってもらいました。

使いやすく、ナタの時よりも早く仕事ができるのでみんな欲しいと言っていました。
試作品をいくつか作ろうか考えています。新しいビジネス :P




で、Technical Chief Adviserの指導の下、細かくした草を敷き、鶏糞、マッシュルームコンポスト、コンポスト、くん炭、サンドイッチのように積み重ね、そして、木酢をかけ、また積み重ね・・・

1.3mくらいのものを作りました。

それとは別に比較で、木酢をかけないコンポストも作りました。



完成。


その後、温度を測定し、3日後に、もう一度トレーニングを開きました。
切り返しのためです。



この日も、20人くらいは集まりました。

切り返し。

堆肥の温度は両方とも45℃前後・・・。
実は、木酢を使うことで、散布した周辺の微生物は死んでしまい温度が上がらないのです。

けれど、集まってきてくれたし、水分を減らして中に空気を入れるためにも切り返しを行ないました。


さらに、3日後・・・

木酢の入った堆肥は55℃。入れなかったのは45℃。違いがでてきました。
堆肥の中の微生物が増殖し、活発になってきました。

みんな木酢がなんだか不思議なものだと実感したようです。

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