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死んだ食べ物と生きた食べ物

今、炭素循環農業に興味あり。

窒素を畑に入れない。

化学肥料等の窒素は死んだ窒素であり、そのままでは植物に吸収できないらしい。なので死んだ窒素。

窒素は、微生物を通して吸収されるらしい。生きた窒素。

なかなかおもしろい考え方だと思う。

勉強中。

・・・

その"死んだ"、"生きた"に思った。

死んだ食べ物と生きた食べ物。

どこだかで記事を読んだことがったから思い出した。

人に言う生きた食べ物は新鮮な食べ物。

死んだ食べ物は化学処理等された加工品。

なかなか良い考え方だと思う。

・・・

外食ばかりだと胃腸が疲れる。そんな時に生野菜とか、果物とか自分で作ったものを食べると外食では感じられないおいしさを感じるし、ほっと落ち着く。

それが、"生きた"、"死んだ"の違いかもしれないと思った。

・・・

そう思って、食べ物を見ていると、外食、特にチェーン店は死んだ食べ物が多い。

冷凍とか缶詰とか化学薬品漬けとかとか。

小さい食堂に行けば、そんなものは少なく、生のものを調理したものを出してくれる。

そう思いながら、家を考えてみると、昔は母がご飯を作るのは当たり前。野菜とか魚とか肉とか。

惣菜はなかったし、缶詰とか加工品はなんだか高いイメージがあった。

でも、最近では、惣菜が安いし、冷凍、加工食品が食卓に上ることが増えたと思う。

そう気にしてみているからかもしれないけれど。

惣菜等、加工品は食べるまでが楽になる。

極端な話、家に台所がなくても生きていける。

そんな世の中に食文化が発達するわけがない。

発達しないだけましで、どんどん退化していってる。

舌はおかしくなるし、保存方法、調理方法が忘れ去られていく。

このままで行くと次の次の世代くらいは"死んだ食べ物"しか食べない世の中になるかもしれない。

冷凍とか、加工品は微生物の心配がないから良いかもしれない。ちゃんと管理されているから。

でも、体の免疫力を無視しているし、衛生管理のための薬品等毒を使う。

お金を払って毒を食べて病院へ行くことになりかねない。

・・・

生きる基本は食べ物から。食べ物くらいは安全で安心できるものを。

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