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大型で猛烈な台風がやってくる。


台風22号、フィリピンでの名前、Ompongが今晩、日付の変わる頃ルソン島北部に上陸します。今のところ中心の気圧は905hPa、中心の風速55m/秒、最大瞬間風速80m/秒だそうです。
この台風は太平洋ルソン島から離れたところで突然発生しました。当初はフィリピンまで到達しないような感じでしたが、北へは向かわず、ずっと西に進んできました。こんな進路を取る台風は珍しいです。
そして、今年はルソン島への台風の上陸は記憶にありません(したのかもしれませんが大きな被害はなかったはずです)が、今回で大きな被害になってしまいそうです。
この間の大阪へ行った台風21号よりも強いらしいのです。
インターネット上の動画で見たものは危険なものばかりでした。浸水した関空、風邪で倒れたトラック、舞う屋根、フィリピンで見ていて他人事ながら大変だなと感じていましたが、そんな奴がこっちへやってきます。

最初は収穫直前のイネの倒伏が心配でしたが、天気予報を見ているとそれどころではない感じになってきました。無事台風が通過することを祈るばかりです。

フィリピンでは日本で言う警報、注意報などをシグナルで表します。
シグナルは1から5まであります。
Signal #1:36時間以内に時速30-60㎞の風(風速約8-16m)
Signal #2:24時間以内に時速61-120㎞の風(風速約16-32m)
Signal #3:18時間以内に時速121-170㎞の風(風速約32-47m)
Signal #4:12時間以内に時速171-220㎞の風(風速約47m-61m)
Signal #5:12時間以内に時速220㎞以上の風(風速約61m以上)

ちなみに風速は
風速10-15m:樹木全体が揺れる。風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。トタン板が飛び始める。
風速15-20m:小枝が折れる。風に向かって歩けない。ビニールハウスが壊れ始める。
風速:20-25m:小枝が折れる。しっかりと身体を確保しないと転倒する。銅製シャッターが壊れ始める。
風速25-30m:樹木が根こそぎ倒れ始める。立っていられない。屋外での行動は危険。ブロック塀が壊れる。
風速30m以上:樹木が根こそぎ倒れ始める。立っていられない。屋外での行動は危険。屋根が飛ばされたり木造住宅の全壊が始まる。

というふうになっているようです。
(http://weather-gpv.info/gw.phpより)

現時点(9/14正午)でルソン島の太平洋側のイサベラ州ではシグナル3が出ています。18時間以内n樹木が倒れ、家が壊れるレベルのようです。

北ルソンは山岳地域が大半です。風の被害だけでなく、土砂崩れの危険性もあります。



さてさて、どうなることやら。
無事では済みそうにはないです。命を大事に、過ぎるのを我慢して待ちましょう。

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弁当肥という技術

台風通過中で季節外れの大雨です。 今季の稲ですが、なんだか出穂が少ないように思いました。 肥料なのか水なのか。 肥料は少なく1回多めに散布しました。 総量は同じですが、1回の量は減らしています。 イネがほしいときに少なかったのかもしれません。 ただ、丈は良いのです。 灌水もできる限りしました。 しかしながら、穂の数が少ないのです。 有効分げつが少ないという言い方をします。 なぜなのか。 調べてみると肥料が少ないとのことでした。 その中で ”弁当肥” という言葉がありました。 何という意味なのか。 田植え5日前くらいに追肥をして田植え後の栄養にする肥料だそうです。 それによって田植え後の活着を良くして生長させるようです。 田植えに弁当を持っていくことから弁当肥と言うらしいです。 そう言われるとフィリピンでもそれをしています。 忘れましたが現地でも言葉があるくらいです。 最初、やる理由がわからなかったのです。 田植えしたら早く元気になると言われました。 体内に栄養を保持してるのか疑問でしたし、ちょっとおなかがすいている方が頑張って根を伸ばすだろうと思っていました。 ですので育苗の時には肥料を少ない目にやっていました。 ひょっとしたらそれが理由なのかもしれません。 なかなか思ったようにはいきません。 皆がしている技術には理由があることを改めて思い知らされました。 農業において引く、減らすというのは慎重にしなければならないようです。 … 調べるのは次回、来年の雨季になってしまいます。 準備はできるだけしなければいけないのですが、なかなか結果を見て対処しなければいけないことが多いです。

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