フィリピンで稲作をやっていますが、私が栽培している地域は未だ灌漑施設が整っておりません。
工事は徐々にですが進められていますが、水路のみで水はまだやってきません。皆、来年くらいかなぁと言っているので、3-5年後かもしれません。
なので、水田への灌水はディーゼルエンジンとポンプを使ってくみ上げています。
今季のように雨が降らず、地下水を皆で各々にくみ上げている場合、なかなか灌水が困難です。
皆がくみ上げると出が悪くなるのです。最悪、出ません。
そんなこんなで、ディーゼルのコストはけっこうバカにならないわけです。さらに物価に対する燃料の価格が高いので日本の感覚以上のものがあると思います。
そこで、どうやってコストを下げるかが焦点になります。
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普通、燃料効率の良いエンジンだったり、省エネポンプを使ったり、現金がなくても使える電気ポンプの導入を考えます。
そういった特殊なものは高価ですが、効率が良いので導入すべきだと思います。もし、盗難がなければ…。
フィリピンでは様々な方面からリスクを高くしてくれてコストを上げる試みがなされています。
しかしながら、地元の人というのはいろんな特権があります。日本の田舎でもいっしょですね。
今回目の当たりにした特権です。
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ミキサー車が道路に止まっています。
何故なのか。休憩中なわけなのですが、面白いことが行なわれています。
農家が、ミキサー車の運転手に「おやつ代」を渡して、その代わりにミキサー車の燃料タンクに入ってあるディーゼルを「もらい受けている」のです。
聞くところによると、500ペソで30リットル。
リッターあたり20ペソ弱です。近くのガソリンスタンドで購入すると25ペソ。リッターあたり5ペソも違うわけです。
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普通にやってるとわからない出来事です。
フィリピンでは現場にいないとわからない秘密が山ほどあります。
こんなのは氷山の一角に過ぎないはずです。
というか、そんなことやってるフィリピン人にコスト面で勝てるわけがありません。
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どこで勝つべきか。
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