一月の中旬ごろに播種したものである。
当初、発芽率が良くなかった。2年ものの種子であったので仕方ないと思っていた。発芽試験でもそんなに発芽率が良くなかったからだ。
数日前に雨が降った。まだ3月なので早い雨だなと感じていった。
雨が降って土が柔らかくなったので、この緑肥作物の畝を除草していた。
そうすると、小さな芽がたくさん出ているではないか。最初、雑草の芽が出たと思ったが、この緑肥作物の芽ではないか。
数日前の雨で芽吹いたのだろう。
ただ、数週間前に播種した種子だ。しかも古い種子。
皮肉なことに最初に発芽した時より数が多いのだ。
自然界の灌水、雨、というものは特殊なものなんかもしれない。稲作でもどれだけ地下水を灌水させても雨後の生長と同じにはならない。雨後の稲はどんどん伸びる。
何が違うのか。
養分なのか。
上から来る刺激なのか。
今回の緑肥作物の種子も先の雨で大きくなれると思ったのだろう。
自然の中にはまだまだ分からないことがたくさんある。
昨年取り残した落花生も一つだが大きくなっている。種取して播種したものは全く出てこない。
面白いものだ。
こんなことを目の当たりにしていると、福岡正信さんの自然農法を思う。
農法としては非常に素晴らしいものだが農業としてはどうなのか。
ただ、そこに足を踏み入れてみたくなる体験を今回した。
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