面白い記事と出会った。
記事の通り、主食のコメに比べてトマトはめっちゃ高い。なんでか。
という記事である。
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kg換算するとトマトの価格はコメの約5倍らしい。
カロリー換算すると100倍近くなるという。
アダム・スミスは命にかかわる商品は価格形成が非常に極端になると言っている。
もし、コメの価格が高騰すると皆困る。
だから価格を安く保てるように国が施策している。
命にそんなに関わらない野菜などは食べなくても何とか生きていけるものなので価格の乱高下は少ない。しかも腐るので工業製品のように在庫を長く持てない。なので、価格が下がってもそのうち上がる。ということはちょっとくらい作りすぎても良いのだろう。
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エンゲル係数が低いのも農家の生活を大変にしているという。
農家も普通の生活をするわけだから、食以外の人生コストがかかるわけである。
しかも、エンゲル係数が低いとなるとサラリーマンと同じくらいに稼がなくてはならない。
ただ、食料を販売するとなるとその低いエンゲル係数分が農業全体の収入となるわけである。
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なので、今までは政府が資金援助をしてきた訳である。
この人は農家だと教育や医療などをタダにすればいいかもしれないとも言っている。
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稲作で生活していけるにはどうすれば良いのか。
第一は生産が大きく問題になって価格暴騰。
そんなことなると安全な生活も危うくなってしまう。
次に、命にかかわらない稲作が良いのかもしれない。高級米や特別栽培米だろう。
お金持ちが食べたいコメ作り。
ほかにも、農家の現金支出を減らすこともある。
もし、生産が工業生産品のように全く安定しさえすれば、計算して生産できるので生産面積を減らして価格を安定させることができるかもしれない。
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そもそも、稲作農家はどれくらい儲けているのだろうか。
コメの生産コストの現状 (pdf)
によると
規模にもよるが10haの稲作農家ではだいたい65,000円/10aらしい。
自己資本利子、自作地地代、家族労働費を除いた経営費。
10aからどれくらいの収量があるのか。
全国平均517kg/10a
だそうだ。
そうすると、簡単に計算して原価は100円/㎏前後になるのだろうか。
播種から収穫まで日本だと6-7か月かかるらしい。
日本の稲作は基本的に1年1作なので、規模10haの農家が平均年収を得るためには
517x-65,000=411,000
x=921
kgあたり921円で販売しなければならない。
9,000円/10㎏のおコメである。
高級米になってしまう。
実働の6月としても4,500円/10㎏になる。
それだと半年しか生活できないわけである。
ということは、稲作だけではやっていけないわけである。
高級米を販売するか野菜を組み合わせるか規模を大きくして生産コストを下げるか。超技術で生産量を2倍や3倍にするか。
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良案模索中。
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