Skip to main content

台風通過。また来ますが…

台風21号、Karenさんは早くに南シナ海の方へ抜けていきました。

大きな台風かと思っていましたが、何とか大きな被害もなく通過していきました。

山の方は強い風雨で大変なようです。

私の圃場では収穫2週間前のイネと野菜があるのですが、イネの倒伏も今のところなく、被害は小さそうです。

イネも小面積なので倒伏しても大きな被害にならないという安心感はありました。

日本の場合、1年に1作なので収穫前の台風などは非常に大きな被害をもたらします。
フィリピンの場合、同じく大きな被害なのですが、2作あるので次がある。というような気持になってしまいます。
しかも、今年の私の圃場の作付はひと月ごとにずらしたので収穫間近の台風でもその圃場のみの被害でほかには良い雨となってしまいます。

そう考えていると、台風が来てもどうしようもないし、今がだめでも次良ければ良いというような考え方になってしまいます。

それでも、被害がないことには越したことがありません。



天災に対して考え方が変わってきました。
どうしようもありません。
準備することはできますが、来てしまうことに対してはどうしようもないですね。


Comments

Popular posts from this blog

弁当肥という技術

台風通過中で季節外れの大雨です。 今季の稲ですが、なんだか出穂が少ないように思いました。 肥料なのか水なのか。 肥料は少なく1回多めに散布しました。 総量は同じですが、1回の量は減らしています。 イネがほしいときに少なかったのかもしれません。 ただ、丈は良いのです。 灌水もできる限りしました。 しかしながら、穂の数が少ないのです。 有効分げつが少ないという言い方をします。 なぜなのか。 調べてみると肥料が少ないとのことでした。 その中で ”弁当肥” という言葉がありました。 何という意味なのか。 田植え5日前くらいに追肥をして田植え後の栄養にする肥料だそうです。 それによって田植え後の活着を良くして生長させるようです。 田植えに弁当を持っていくことから弁当肥と言うらしいです。 そう言われるとフィリピンでもそれをしています。 忘れましたが現地でも言葉があるくらいです。 最初、やる理由がわからなかったのです。 田植えしたら早く元気になると言われました。 体内に栄養を保持してるのか疑問でしたし、ちょっとおなかがすいている方が頑張って根を伸ばすだろうと思っていました。 ですので育苗の時には肥料を少ない目にやっていました。 ひょっとしたらそれが理由なのかもしれません。 なかなか思ったようにはいきません。 皆がしている技術には理由があることを改めて思い知らされました。 農業において引く、減らすというのは慎重にしなければならないようです。 … 調べるのは次回、来年の雨季になってしまいます。 準備はできるだけしなければいけないのですが、なかなか結果を見て対処しなければいけないことが多いです。

今年の挑戦 (1) トマト

今年の挑戦の一つはトマト生産です。 日本のような施設園芸には到底かないませんが、フィリピンにあるローカルの品種よりもちょっと品質の良いトマトを生産する計画にしています。 フィリピンのトマトの品種はいろいろありますが、一般的なものは皮が厚くて甘くありません。それよりも、まずちょっと良い品種でおいしいトマトを良い収量で作るのが今年の目標です。 今までいろいろな甘い品種のトマトを試してきましたが、ほとんどのものは途中でウイルスにやられてしまいました。大きくて甘いトマトはなかなか難しいのです。 今回の品種は最初、ウイルスにかかったものは少なかったのですが、だんだん増えてきています。一般的に虫や樹液(野菜でも樹液というのかどうか知りませんが)を介して伝播します。 トマトに限らず、初めて栽培したものに関してはそんなに害虫がつきません。それもあって良かったのかもしれません。 2作3作続けていくと熱帯の高温で繁殖しやすい虫はどんどん住処を移動して増えていきます。日本では冬があるので一度、虫の繁殖がリセットされますが、フィリピンではそうはいきません。年がら年中虫は繁殖し放題です。それをどうコントロールしていくか。トマトに限らず、農業全般的に課題です。 … 生産技術はまだまだ低いですが、良くしていきます。

小学校からの訪問者

日本人学校の生徒さんたちが田植え体験に来てくれました。 総勢70人。 1時間弱と短い時間でしたが、楽しんでいってくれました。 都会の子どもたちで裸足で土を歩いたり水田に入ったり、普通ではできない経験だったと思います。 毎年、課外実習の一環でオクラの収穫やパッキング、精米所などを見学、体験してくれているのですが、今年初めて、この時期に田植えの体験を組み込んでくれました。 ここでの先生は、私の圃場で働いてくれている人たちでした。中には彼らの息子もいて両方にとって刺激のある時間だったはずです。 これに関して、知人と話しをしましたが、その中で、彼ら小学生の家は駐在員などで彼らのメイド以下の収入でこっちはやっているのに。などお金に関する話になりました。 果たして、自分自身どうなのか。なぜ、フィリピンで農業をやっているのか。自分の子ども、家族はどうなのか。改めて考える機会になりました。 なぜ、フィリピンで農業をしているのか。 フィリピンが好きだし、農業も好きだから。 なのですが、生活もしていかなくてはなりません。 フィリピンドリーム的なものを目指しているのか。 ただ、ここで農業をやっていることを足跡を残せるような仕事をしたいというのは本心にもあります。 … そんな悩みを吹き飛ばしてくれる子どもたちの笑顔がありました。 子どもたちの笑顔で元気づけられるような機会を続けていきたいですし、もっと増やしていきたいと思っています。