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家族と人生と幸福

圃場では収穫やら植え付けやらいろいろ仕事があります。

私は現在のところ法人化する気はありません。する理由が未だないからです。
血のつながっていない家族経営を行なっています。

最近家族というものを気にしています。

結婚して子どもができたということもあるし、圃場では家族経営的なことをしています。

一方、両親は喧嘩していて家庭内別居らしいのです。いつも喧嘩しているから仕方ないのですが…。



家に帰って家内と子どもと寝るとき最近思い出すのが自分の小さかったころ家族で一緒に寝ていたことです。
布団を引いて相撲ごっこをしたりプロレスごっこをしたり。
どこで寝るのかで言い争ったり。
押入れで寝てみたり。
布団の向きを変えてみたり。

それが大きくなって自分の部屋で寝ることになり、一人暮らしをすることになり、新しい家族と一つのベッドで寝ています。
将来、自分の子どもも同じように育って巣立っていくのかと思うと寂しい気がします。
それを自分の両親は経験したのですが、喧嘩が絶えません。

傍から見ると老いて人生の終着点を見なければいけない年だと思います。体もだんだん不自由になってきます。
なのに、長年、人生のほとんどを一緒に生きてきた人と喧嘩ばかりするのはどうなのかと思ってしまいます。

終わり良ければすべて良し。ではないですが、幸せだったと思って逝くように工夫しなければなりません。

そこにどうやって持っていくか。子として考えているわけですが、なかなか見いだせていません。
どうしようもないから自分はそんな風にならないように。と解決策から逃げ出しています。

一方で、自分の家族を養っていくため、仕事もしています。
仕事をしていると雇っている人たちの生活まで考えなくてはなりません。
一緒にご飯を食べて一緒に仕事をやっていると家族みたいなものになってきます。
彼らには彼らの家族がいてそれを養うために仕事をしています。
だから私は彼らの家族も養っていかなくてはなりません。
100%は無理でも生活が不自由なくできるように考えています。

何のために仕事をしているのか。
いろいろ理由がありますが、家族を養って社会に貢献できるような持続的な事業を遂行することだと考えています。
それがきっと自分の幸せにつながっていくのかなと思いつつ、どうすれば良いのか毎日悩んでいます。

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