Skip to main content

有機農業

有機農業は難しいものです。

高い技術を必要とします。

フィリピンで農業を昨年から始めましたが、なかなか理想のところまでは到達できません。

稲作をしていますが、肥料と雑草の問題が出てきます。

前作は雑草繁茂で収穫0でした。

暑い国ですと、有機物の分解が早く、窒素がなかなか土壌に定着しません。追肥で追っていく方法がよいのではないかと考えています。

技術的な問題なのですが、なかなか水田が平らになりません。

しかも、水が早く抜けるので雑草が生えてきます。

草取りは人手が必要な作業なのですが、除草したい時期と他での農繁期とが重なっており、なかなか人手が確保できません。

基本的な資本

ひと、もの、かね

がやはり重要です。

除草にかける、ひと

肥料にしても化学肥料の代替肥料の、もの

それを準備する、かね

試行錯誤でその代替案、代替技術を提示、具現化していかなければなりません。

有機農業が良いというのは簡単なのですが、生産者は大変なのです。

化学肥料、農薬という科学技術のおかげで生産量、生産可能地域が増えたのだと思います。

イネですと、砂地は水が抜けやすく、イネは水がないのとあるのとでは生長速度が全然違います。そこに化学肥料をやれば砂地でも生長してくれます。

農薬があるから病虫害、雑草による減収、無収穫というリスクがかなり軽減されています。

ただ、安全性という問題もありますので、そこにも生産技術が問われる部分があります。

ただ、有機農産物を信仰する消費者は極端な言い方をすれば生産者に科学の恩恵を受けるなと言っているという見方ができます。

生産者も消費者に安全を提供できるよう技術開発しないといけませんが理想だけでは食べていけません。

地域の実情にあった生産性の高い、安全な農業生産技術を確立していきます。

Comments

Popular posts from this blog

弁当肥という技術

台風通過中で季節外れの大雨です。 今季の稲ですが、なんだか出穂が少ないように思いました。 肥料なのか水なのか。 肥料は少なく1回多めに散布しました。 総量は同じですが、1回の量は減らしています。 イネがほしいときに少なかったのかもしれません。 ただ、丈は良いのです。 灌水もできる限りしました。 しかしながら、穂の数が少ないのです。 有効分げつが少ないという言い方をします。 なぜなのか。 調べてみると肥料が少ないとのことでした。 その中で ”弁当肥” という言葉がありました。 何という意味なのか。 田植え5日前くらいに追肥をして田植え後の栄養にする肥料だそうです。 それによって田植え後の活着を良くして生長させるようです。 田植えに弁当を持っていくことから弁当肥と言うらしいです。 そう言われるとフィリピンでもそれをしています。 忘れましたが現地でも言葉があるくらいです。 最初、やる理由がわからなかったのです。 田植えしたら早く元気になると言われました。 体内に栄養を保持してるのか疑問でしたし、ちょっとおなかがすいている方が頑張って根を伸ばすだろうと思っていました。 ですので育苗の時には肥料を少ない目にやっていました。 ひょっとしたらそれが理由なのかもしれません。 なかなか思ったようにはいきません。 皆がしている技術には理由があることを改めて思い知らされました。 農業において引く、減らすというのは慎重にしなければならないようです。 … 調べるのは次回、来年の雨季になってしまいます。 準備はできるだけしなければいけないのですが、なかなか結果を見て対処しなければいけないことが多いです。

Seed of...

Pine tree. Very big. I've never seen there big pine tree seed. You can eat it... Maybe

恥という意識について

フィリピンで生活しているといろいろ考えられないことを経験できます。そして、日本の素晴らしさ(全てではないですが)を目の当たりにします。 … 最近、気にかかることしか 子どもたちにハポン(日本人)と言われること。 挨拶がペラ(金)と言われること。 … 日本ではなかなか言われません。 私が日本人だからですが、外国人に対してもそうは呼びません。 どうしてそう呼ばれるのか。 親がそう呼ぶからです。 フィリピンは貧富の差が激しく私が接しているのは小学校までしか行けないような人たちが多いのです。 悪い人たちではないですが、やはり教育が足らないように思います。 2番目の金と言われるのも親の影響だとは思いますが、教育なのかなと思ってしまいます。 日本ではどうかなと想像するのですが、恥ずかしくて言えない。と思いました。 … 恥というものが足らないのではないかと思います。 身なりが悪くて恥ずかしいというのはよくあります。 でも、そこまでです。内面に対して、目に見えない事柄に対して、恥はなさそうです。 以前、読んだのですが、知識、勉強というのは目に見えない事柄を認識できるようになる。というものでした。 私の周りのフィリピンにはそれが欠けているように思えます。 フィリピンは経済発展中で日本からも今までにないくらいに企業が来ています。 しかし、私には見せかけの発展なのかなと見えてしまいます。 上流階級は発展していますが、私の周りは変わらずです。 やはり教育なのかなと思ってしまいます。 … ヤサイを育てるのは3ヶ月。 コメを育てるのは6ヶ月。 果樹を育てるのは10年。 ヒトを育てるのは一生。 本質はすぐには変わらないようです。