雨季作が終わり、2作目の乾季作が始まっています。
ここでは、稲作の潅水は地下水をディーゼルポンプでくみ上げています。
今年の雨季は雨が続いてポンプの使用回数が少なかったです。
その間、ディーゼルの価格はどんどん上がりました。
最近は40ペソ/リットル。
100円弱します。
今年の乾季はどれくらいディーゼルを使うことになるのか。
お米の価格が良かったら問題ないかもしれませんが、どうなることか収穫までわかりません。
どうなるのでしょう。
昨年末頃からお米の価格が高騰したままでした。
NFAが在庫を切らしたことなどによる供給不足だったらしいのです。
しかし、近々、輸入するとのニュースを聞きました。
いつになるのか。
個人的な予想では来年初めくらいかなと思っています。
政府輸入米が到着するまでに収穫したい気持ちいっぱいです。
政府輸入米がやってきたら価格が下がりそうなので。
…
あるニュースでは、フィリピン側のお米の品質要求が高くなっているから輸出国が難色を示しているともありました。
本当のところはどうなんでしょう。
フィリピンで稲作に携わっているものとしては、安い輸入米を減らして欲しいというのがあります。
もし、コメの自由化になれば、フィリピン稲作は滅んでしまうかもしれません。
それくらい生産性が悪いのです。
もっと効率良くしなければならないのですが、その基盤が整っていないのも現状です。
輸入するにしても高級米を輸入すれば。と思います。
マニラを中心に中流層がどんどん増えています。彼らは安いコメより良品質のお米を求めています。
それくらい余裕ができて生活の質の向上を求めています。
一方、下流層は何にしても安価を求めています。
安いコメ、安い食料、安い生活用品…。
そういう層があるのも事実です。全てが高くなると彼らは生きていけません。
それだけ、フィリピンという国は貧富の差が激しいのです。
それはどこからくるのか。
たぶん、ほとんどが教育からくるものだと思います。
それは学校教育だけでなく両親からの教育もあります。
貧富の差から教育格差が来るのか、教育格差から貧富の差が来るのか。
私は余裕があるところで生きているのでそれがわかりません。
生活費を削ってでも教育に回すことができるのではないかと思います。
教育を受けられる金銭がないなら、ある内でどう教育を充実させるか考えると思います。
と思っているので、貧富の差は教育格差から来ると考えています。
貧しい。というのは金銭的に貧しいのではなく、考える力が貧しい。ということかもしれません。
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私には子どもがいます。来年には新しく生まれてきます。
彼らの未来のために仕事をしなければなりません。
生活すること。社会を良くすること。
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そう思いながら、圃場を回っています。
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