毎週のように殺虫剤を撒いているのですが、散布後、ツバメがよく低空飛行しているのを見かけます。
彼らは殺虫剤を撒かれた圃場から逃げてくる虫を食べているのではないか。
殺虫剤というのは殺していないんじゃないのかな。と思ってしまいます。
ということは逃げ切れた昆虫はほとぼりが冷めたら帰ってくるのだろうか。
嫌になってしまいます。
熱帯農業は害虫との戦いが主と言っても過言ではありません。
日本のような温帯と比べて
1.気温が高い
2.冬がない
ということが大きな違いです。
気温が高いというのは昆虫にとって良い環境で餌と水があればどんどん繁殖していきます。
また、冬がないということで絶滅の危機に瀕することが全くないのです。
日本のように冬があればそこで寒さに負けて密度が低下します。
熱帯にはそれがないわけです。
さらに、人間の方も一年中作付けできるのでいつもどこかでイネなりヤサイなり栽培しています。
それも昆虫にとっては住処を転々とし繁殖し続けます。
また、繁殖が早いというのは殺虫剤に対する抵抗性を獲得しやすいということにもつながっていきます。
散布する農薬の種類も少なくなりがちです。農家が思い思いにめちゃ効くと噂の農薬をどんどん散布するので抵抗性もつきやすくなります。
そういったこともあり、熱帯農業の害虫のコントロールは大変難しいのです。
効かないんなら撒かなくても良いということにもなってしまいますが、少しは効くし、忌避にもなるのでやめられません。
農薬も安いものではないので、どう減らすか。どう効果的に散布するか。が課題なのです。
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