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緑豆の収穫

この地域では稲作を2回してその後、緑豆を作付する農家が多いのです。
というのも、3作目も稲作は可能なのですが、灌水のコストが高くなり、合わな
いというのが理由の一つです。

今年は3作目の稲作をしているところがちらほら見えます。
昨年12月に台風が来たので、地下水がまだあると推測したのかもしれません。

私も、試験で3作目を行なっています。
問題点として
灌水の問題。それによる雑草
イネの高温による生長遅延と高温による生育期間の短縮。
それによる収量低下。

を予測しています。



緑豆の収穫を行いました。
中国やオーストラリアでも生産されているらしいのですが、もやしの原料になっ
たりもします。

フィリピンでは完全に手作業。
この圃場は2haありますが、手摘みで収穫します。
通常、収穫は2-3回行われます。

収穫後、乾燥させて種子がはじけるようにします。
そして、棒でたたいて乾いた鞘から種子を取り出します。
その後、風を使って鞘の破片やごみなどを取り除いていきます。

この地域ではまだ機械は導入されていません。

収穫は、数回行うので収穫機は使えなさそうです。
その後の脱穀等、何かあるのではないかと考えています。
イネでも脱穀機があるのに、どうして緑豆にはないのか。

きっと他地域ではあるはずなのですが、どうしてこの地域にはまだないのか。

等と思いながら、彼らの作業を眺めています。
風物詩と言えばそうなのですが。
合理化というものが風物詩を減らしているのかとも感じました。

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